シリーズ2「なぜ、建設工事のユニット化なのか」

「なぜ、建設工事のユニット化なのか」の2として、

次にあげる解決すべき問題は『人手不足』です。

下図によると、バブル景気による建設需要の高まりにより、昭和61年から平成4年にかけて人

出不足が露呈し、請負単価の高騰などで魅力的な産業となり平成9年にピークを迎えるまで建

設就業者は増加しておりますが、バブル景気の崩壊に始まる建設需要の低下によって供給過

多が起こり、ピーク前の平成4年に比べると技能労働者が23パーセントも減少しています。

 

就業者数の推移

 

そのうえ、他産業に比べて若年層の入職者の減少に加えて若者の比率がダントツに低いなど、本当に危険な状況にあります。

建設業は、すぐそこに超高齢化業界になることが確定しています。

入植者数

 

『ひとからユニットへ』

必ず起こる未来です。

シリーズ1「なぜ建設工事のユニット化なのか」

これからの、建設業界はいくつかの大きな問題と向き合うことになります。

これから「なぜ建設工事のユニット化なのか」を連載として伝えていきたいと思います。

ひとつめは高温による、作業環境の悪化です。

高松地方気象台HP 平成25年度地球温暖化講演会資料によりますと、気温が年平均で3℃前後上昇します。

1℃で約100㎞緯度が下がるのと同じですから、3℃で四国の気温が300㎞南下するということになります。1890年代より四国の気温は4℃程度上昇していますから、2010年代は、気温で考えると1890年代の屋久島あたりの気温になっているということになります。

3t

 

こうなってくると、夏季の現場はどうなるのでしょうか。

捨てコンクリートやデッキプレートなど様々な部材からの反射熱や、熱を吸収して持てないほどに焼けた鉄筋など、実質気温45℃以上の過酷な環境での作業になります。

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ますます、従事者が居なくなってしまいますね。

今でも「ひと夏超えたら、大丈夫」という言葉があります。

これからは一体どうなるのでしょうか?

これ以上暑くなると、夏季は作業出来なくなってしまいますね。

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