いつも、ありがとうございます。
「なぜ建設工事のユニット化なのか」3回目は、業界の革新についてです。
家を建てる際、花形の職業と言えるは”大工”さんですね。
昔はミノと金槌と鉛筆と腕一本で、立派な日本家屋を立てていた大工さん。
古い家に行くと、素晴らしい細工を施した天井とか釘を1本も使っていない階段とか
大工さんの職人魂が随所に見られます。
でも、今は木一つから柱・梁を加工して、窓や天井細工してすべてを現場で加工できる
大工さんは、ほとんどいないようです。
バブル景気で、住宅が飛ぶように売れて「大工の棟梁」が不足した上に、早く建てて早く売る必要がありましたので ”もっと早く、もっと安く” 建てることが出来る工法が、どんどん出てきました。
その代表格が”プレカット工法”です。これは、柱と梁部分を工場ですべて加工して持ってきて、現場では組み立てるだけ。の工法です。
これによって、住宅の建設は大幅に早く、安く、簡単になりました。
プレカットが出始めたころは、「こんなもので大丈夫なのか?」とか「大工さんの仕事が減る」とか、いろいろ意見があったようですが今はもう一般的になっていますね。
大工さんの社会的な背景とは少し違いますが、鉄筋業界でも職長不足・職人不足が起こっています。それに加えて、シリーズ2でありました入職者の大幅減によって業界全体の施工能力は大幅に減少することが考えられますね。
鉄筋も工業化出来るところは工業化して、安定的な供給を目指す必要がありますね。
私は未来を切り拓くリーディングカンパニーとして、業界の進歩に努めていきます。