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弊社中期ビジョンを発表します

2017.02.07

人手に頼らず、職人が誇りを持てる
鉄筋工事の実現に向けて

                                  眞部 達也

鉄筋工事の仕事は、誰でもできる単純作業と、熟練職人の職人技が求められる作業が、混在しています。しかし、現状は、一人の熟練職人が、両方のタイプの作業をカバーしています。

それにより、二つの問題が生じています。

一つは、作業の魅力の低下です。単純作業は、つらく単調であり、あまり楽しい作業ではありません。これが、若い世代の人々にとって、不人気の理由であったり、鉄筋職人が仕事に誇りを持ちにくい要因にもなっています。

もう一つは、人手不足です。オリンピック需要がピークを迎えるであろう2018年以降、新規建設需要が減少することが見込まれており、そのような中、鉄筋工事事業者は、新規職人の採用を見合わせており、後継者がいない多くの事業者は、廃業を考えています。しかし、そうした動きによって、将来の需要の低下以上に、鉄筋工事の供給力を低下させてしまうことが懸念されおり、必要な工事を行うことができなくなるリスクが深刻化しています。

このような中、私たちは、鉄筋工事の半自動化を進めることを通じて、人手に頼らず、職人が誇りを持ち、楽に作業ができる魅力ある鉄筋工事のあり方を追求していきます。

具体的には、次の三つの施策を進めます。
①高機能スペーサーや、簡単に結束が出来る結束線などの省力化製品の開発
②ジャバラユニット工法や溶け込み溶接ユニットなどを利用した鉄筋部材のユニット化
③大量単純作業に特化した現場作業の自動化

これらの施策の実現で、今後の鉄筋職人の需要増減に、柔軟に対処できる鉄筋工事が可能となります。

「少数の熟練鉄筋工が、単純作業を担うロボットを使いこなすことで、固定比率が低く、建設需要の変動に強い、鉄筋工事会社の経営を可能にする。これが、近未来の鉄筋工事のあり方である」
私たちは、このようなビジョンを描いて、鉄筋業界のブレークスルーの実現に、取り組んでいます。

私は、地方の一鉄筋技術者であり、零細企業の経営者であり、限られた経営資源しか持ち合わせていません。しかし、私には夢があります。「鉄筋工事の半自動化を進めることを通じて、人手に頼らず、職人が誇りを持ち、楽に作業ができる魅力ある鉄筋工事を実現する」ことに、人生を賭けて取り組んでいく覚悟があります。

この想いに賛同し、共に汗を流してくれる仲間と一緒なら、必ずやりぬくことができると確信しています。