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Infomationお知らせ

弊社の思い

2016.01.13

新年あけまして、おめでとうございます。
私どもの思いを、皆様にお伝えしたいと考え、弊社社員に向けたメッセージを公開します。
平均年齢34歳の若い会社ですが、弊社に対して、少しでも興味を持って頂ければ幸いです。

訓示
2016年1月1日
はじめに
企業生存率という言葉を知っているだろうか?それは、企業が設立されて存続する確率である。ある年に10000社が産声をあげたとしよう。その企業たちは、5年後に1500社となり、10年後には630社となり、20年後には300社となり、30年後には2.5社となっているという統計結果からくる現実である。創業30年を迎えることが出来る企業は、10000社のうち2~3社しかない。

私たちの都島興業(以下、都島)は、本年創業30年の年となる。本当にありがたいことに10000社のうちの2社になったのだ。36年前に現社長と今は亡き櫛田前専務の2名によって創業され、30年前に会社設立となったこの都島は、社長と櫛田さんを中心とした皆さんの頑張りと、事業を支えて頂いた多くのお取引先様に支えられ、育てられて今日を無事に迎えることが出来た。現在、私たちがこのように事業拡大し、夢を持って仕事に打ち込めるのも、社長をはじめとした先達の皆様の血と汗と涙によって築いてこられた礎にあることを、決して忘れてはならない。

都島に発注頂いている多くにお客様の中で、特にこれまでの成長の要因となっている大東建託(以下、建託)について、振り返りたいと思う。20年来お付き合いいただいているこの企業は、名古屋から各都市圏を足掛かりに驚異的な急成長を遂げ、四国に進出したばかりであった。当時はアパートでなく、賃貸倉庫を主力としたものであったが、鉄筋工事としては極小部材の組み合わせでボリュームも無く、誰も手を付けたがらない部類の仕事であった。社長は、ある方からの紹介でこの企業と出会うことになったが、当初は正直やりたくない部類の仕事だったと思う。しかし、この企業の成長を確信した社長は同業他社の冷たい視線を横目に、建託案件への全力投球を続けて香川県のシェア1位の地位を確立した。結果、建託の成長と共に仕事量を増やし、現在の都島にとっての強みである年間を通しての安定的な仕事量の基礎となった。

このような、これまでの歴史によって30年を迎えることが出来ることに感謝し、これからのさらなる成長と企業の存続を目指して、この記念の年をスタートとし、高い志と固い決意をもって、ここに訓示を記すこととする。

我が社の使命
まずは都島興業が、この社会で成すべき使命を明確に示し、共に社員全員が力を合わせて、これを成すための旗印としたい。
我々は、高機能・高価値の製品による省力化ソリューションで、顧客の問題解決への貢献を通じて、社員全員の最高の人生を追求することで主体的行動からの物心両面の幸福を実現し、世界中の人々が心豊かに住み暮らすことが出来る社会を実現する。

最高の追求
都島は思考基本理念として、「最高の追求」を掲げている。思考基本理念とは、心の中から求め続けていくもの、求め続けて頂きたいものである。これを求め続ける事によって、自身の思考が変わり、行動が変わり、それが習慣となり、自身を高めて成果となり、結果となって都島という企業と社員一人一人の評価となって、社員全員に物心両面の幸福をもたらし、最高の人生を実現する事が出来ると信じている。
では、何の最高を求めていくのか?それは、前述のとおり社員全員が自分自身にとって“最高の人生”の実現であり、そのためには後述の“最高”を追求し、その過程で成果としてそれぞれを実現しなければならないと私は考える。なぜならば、人生は自分自身でなければ作ることが出来ないものであるからである。例えば、一流大学に行くには自分の脳を自身が努力して学力を高めなければならないし、一流サッカー選手になるためには自分の足を自身が努力して鍛えなければならない。それらは、誰も代わりに実行することは出来ない。最終的に手にすることが出来るはずの、自分とその家族と仲間の幸せによる最高に人生の為に費やす、自身の時間と情熱と労力の価値を明確にするためにも、これから述べる言葉を大切にして追求してほしい。まずは、お客様に“最高”の喜びと感動を与え、自身の価値を高めよう。次に、“最高”の挑戦を続けて、自身を愛することが出来る自分になろう。そして、“最高”の仲間と共に“最高”の仕事をして、自分を社会で表現しよう。それはすべて社会での評価となり、かけがえのない価値となり、揺るぎない自信となり、確固たる誇りとなり、社員全員の物心両面の幸福によって、それぞれが最高の人生を送ることが出来ると、私は確信している。

プロとしての誇り
私の好きな話に「石工」の話がある。大昔にある旅人が石工に出会った。石工は、大きな石を一生懸命積んでいたが工事は始まったばかりで、何ができるのかわからなかった。旅人は、3人の石工に聞いてみた「何をしているのですか?」
3人の石工は答えた
① 石を積み上げてます。柱や壁を作っています。
② 石で教会を作っています。
③ 村のひとたちが、安らかに祈ることができる場所を作っています。
どの石工も間違っていないと思う。しかしながら、彼らにとってどの仕事が誇りを持つことができるであろうか?私は、仕事の本質は③であると思う。③を達成するために、安心できる安全な教会が必要で、そのためには壊れることがない柱や壁に守られたものでなければならないのである。では、私たちの仕事は何だろうか?鉄筋を組むことが仕事なのであろうか?お客様に依頼された鉄筋を現場に持って行き、コンクリートを打てるように組み立てることが仕事なのであろうか?私たちが扱う”鉄筋”は、建物の強度に大きな影響を持つ”背骨”と言えるものである。だからこそ、様々な決まりごとがあり、施工後の検査も厳しくなされているのであって、建設にとって非常に重要な仕事をしていることを意識してほしい。私たちは、この仕事によって、その先にある家族の笑顔や子供の成長や様々な場面を支えているのである。誇りを持って、間違いは繰り返さず、信念を持って技術と知識を磨き、確実な施工ができる”技術者”を目指してほしい。決して、作業員ではなく技術者であるということを、自分たちはそれを生業とする”プロ”であることを自覚してほしいと強く願う。人としての成長とともに大切なのは、技術的な成長である。

あきらめない心
2014年から、工事請負以外の分野にこの鉄筋とこれまでの経験から生まれた製品を売り出そうとする試みを始めている。これは、仕事の本質を私なりに追求したものであり、決して鉄筋工事請負を止めるようなものではない。これから日本は、すごいスピードで高齢化が進み、世界中が注目するほどの人口減少が起こる。これは間違い無く起こるのだ。それは、買う人の減少を意味し、経済規模の縮小を予言するものである。私たちも、この影響を受けることは必須であり、残されたタイムリミットは10年しかない。
日本各地の企業の多くは、海外進出や多角化によって売り上げと利益を確保し、さらなる成長の機会をうかがっている。私が考えるに、この大きな問題は実は私たちのような若い企業にとって、大きなチャンスであると考えている。実は、大きな企業に比べて素早く動ける私たちは、このチャンスを確実につかむことが出来る確率が非常に高いのだ。
私たちには、大いなる可能性がある。最高の仕事を最高の仲間と共に行っていき、顧客に最高の感動と成果を提供し、最高の人生をみんなで送っていくためには、決してあきらめず、自分たちの可能性を信じて夢中になり、実現なければならない。

その先にあるもの

私には、成功のイメージしかない。

失敗や大きな壁は、その先にあるもののための、”超えなければならないもの”なのだ。それにいちいち落胆し、諦めていては 何も得ることが出来ない。その上いつしかそれが当たり前となって”負け癖”がついてしまう。そうなっては、使命の達成も出来ず、ビジョンの実現も出来ず、企業としての社会的価値を失ってしまうのではないか?私は、この会社を世界一に育てたいと考えている。それは、妄想ではなくて実現すべきミッションとして捉えている。40歳となった今、あと15年でそれを実現したいと考えている。それくらいを達成できなければ、社員全員の物心両面の幸福なんて何百年あっても達成することはできない。私は、ほら吹きに成ってしまう。これは、命をかけて必ず達成する。そのために、私は様々な代償を払ってきたし、それを続ける覚悟である。

では、世界一とは何か?

それは、規模ではなく、売り上げではない。世界一になるのは、私を含む社員一人一人であり、その情熱と技術が生み出す製品・サービスが提供する顧客の問題解決力である。

私と共に、それを目指して夢中になれた人間しか、そのステージまで辿り着けず、物心両面の幸福による最高の人生を手にすることができない。やりたくない人間は、今で満足していればいい。私はそれを否定しないが、今で満足しているのだから文句もないはずである。
特殊な技能や技術は必要ない。共に、それぞれの役割を全うしそれを実現できる仲間を求める。

最後に、この言葉で締めくくることにする。
人は、強く願い、強く思うことから始まる。
思いは、行動を変え、
行動は、習慣となり、
習慣は、思考となり、
思考は、人格を変え、
人格は、運命となる。

2016年は、勝負の年である。共に精一杯生きよう。
2016年1月 眞部達也